生きづらい時代というけれど

 先日、50代のオヤジ達3人で飲みました。ヘア&メイク(アーティスト)にカメラマンに僕。偶然ですが、3人とも未成年の子供がいました。当然、酒の席での話は子供のことになり、受験の話にもなりました。でも、このオヤジ達には受験らしい受験の経験がない。そもそも学校の勉強は苦手だけど、自分の中で納得のいく何かを求めてこの業界に流れ着いたようなものだし。何だかんだいっても、こうやって家庭を持ち、子供を育てているわけだし。結局3人の結論は、「受験、頑張れとか、勉強しなさいって子供に言えないよね。」と。そして、「まあ、なんとかなるでしょ。」と。

 

 最近、ネットとかで、「今は生きにくい時代」というフレーズを目にすることがあります。以前から僕は、この言葉に何となく違和感を持ってきました。その違和感の理由が、オヤジ3人で飲んでいてわかりました。きっと、「今が生きにくい時代」と感じている方は、殻の中で生きようとしているから、生きにくいんじゃないかと。受験という制度に組し、自分の可能性をその価値観の中で探す。その延長線上が生きにくいのなら、そんな殻から出ちゃえばいいのに。出るのが怖くて出ないでおいて「生きづらい」って、ただのグチじゃんって思うのです。

 

 ただし、僕ら側に来ると「生きるのって大変だな~」ってグチりたくなっちゃうかもしれません(笑)。自由ですけど。結局のところ、こっちに来てある意味の自由を謳歌しながら自分次第の世界で勝負するか。多少の不自由を感じながらも、学歴や資格・会社組織などの屋根の下で、守られていることに安心や平安を得るか。どっちもどっちなんだから、グチらず楽しくやりましょうよ!