Around30でこの業界に入ろうとする方へ

 フォトグラファーや写真家になるために業界に飛び込もうとする人にも適齢期というものはあると思います。あくまでも僕の個人的な感覚ですが、たぶん、22、3歳~26、7歳くらいです。もちろん、この年齢を外れたからダメだというわけではありません。ただし、若すぎれば若すぎたで、歳がいっていればいっていたで、いくつか注意すべきことがあります。それを意識しながら業界に飛び込めば良いのではと思うのです。

 

まっさらな気持ちでゼロからスタートするつもりで

 採用面接をする側が、あなた個人を見て判断することに自信が持てない場合、「年齢の高い人は〝とうが立っている“からダメ」と決めてかかりがちです。あなたには、これまで経験したことや学んできたことが色々あると思います。でも、新しい業界をスタートするにあたり、これまでのことは一度全部捨ててみる覚悟が必要です。経験を生かすのはおいおいで。

 

周りを気にしない

 アシスタントの間、周りの多くは年下ばかりかもしれません。自分が仕事を教わる先輩は、業界の経験値こそ自分より高いけど、精神年齢は丸っきり子供だったり。それでも気にせず、気負わず、いきましょう。

 

急がば回れ

 年齢が高い分、あなたが先を急ぎたい気持ちはわかります。でも、大切なことは自分が任された仕事を周りの期待以上にできるようになることです。決して答えを急ぐのではなく、学び吸収し自分のものにする努力を急ぎましょう。

 

実年齢を気にしているのはあなただけかもしれません

 カメラマンもカメラマンのアシスタントも、「仕事は出来るし、人間性も申し分ないけど、年齢がダメ」となることはまずありません。カメラマンが仕事をもらうにあたり履歴書を求められることもありません。いい仕事ができれば実年齢なんて関係ない業界です。

 

スタートの年齢が遅ければ遅いほど、成れる確率は下がるという事実について

 あなたにはあなたの事情があったのだと思います。それでも、もっと若いころからこの業界に飛び込んでいる人たちはあなたよりも勇気や覚悟のある人か、あなたと違って何も知らない人のどちらかです。あなたが何年もの間この業界に居なかったということは、あなたはこの業界にいなくても生きていけるパーソナリティーの人だからかもしれません。だから、今までと同じ程度の熱量では無理だと思います。それこそ自分の失っていた人生を取り戻すくらいの覚悟でいなくては欲しいものを手にすることはできないと思います。

 

 

いつにも増して、シビアなことを書きました。でも、だからアラウンド30の人は無理ですと言いたいわけではありません。その証拠に、うちのスタジオにもいっぱいいますから。アラサー。がんばれよ、33歳!