enjoy炎上

 皆さんは、自分のSNSが炎上した経験をお持ちですか?僕はあります。厳密にいうと、僕個人というよりは、『外苑スタジオ』がTwitter上で非難されました。以前、まだこの『外苑スタジオ・マガジン』を見にきてくださる方が、今よりずーっと少なかった頃のことです。当時、Twitterのフォロワーを多く持たれていた方から名指しで批判されたのでした。

 

「田辺さん、これ見ました?ちょっとヤバくないですか?」そう言いながら、スタッフが僕にスマホを見せてくれました。と、いっても「え?何なに?これってどーゆーこと?」当時の僕には、それが炎上だということがわかっていませんでした。

 

それは、今も不定期で更新している「名言集」というページが発端でした。この名言集は、スタッフのみんながスタジオやロケ先で聞いた、(主に)カメラマンさんの声のうち、これはみんなで共有すべき言葉じゃないかというものを集めたものです。当時は、それを更新する度にTwitterにも上げていました。そして、ある日のツィートが、その方の怒りを買ったのです。

 

その方は、外苑スタジオがこんなツィートをしているが、リクルートの人集めを目的に話をうまいこと作りやがってふざけるなみたいなことをツィートされていました。その方には多くのフォロワーの方がいらっしゃったので、その影響力は大きなものでした。「自分も見てきましたけど、ひどいですね。」とか「こんな作り話でダマされるヤツいるんですかね?」なんてコメントも入り、盛り上がっていったようです。

 

 「別に悪いことは何もしていないんだから、作り話ではありませんって、こっちもツィート出そうよ。」と僕が言うと、「そんなことしたら大変なことになりますよ!」と言うスタッフに必死に止められました。その後もこちらはただただ、その方々のツィートを見守るばかりで何もできません。そのうち、「こんなふざけたスタジオは許せない」、「これから外苑スタジオに殴り込みに行こうぜ!」なんて言葉まで飛び交う始末。この日の仕事も終わり帰ろうとしましたが、スタジオの周りに誰かいないかビクビクしながら帰らなければいけませんでした。マジ怖かったです。誰もいませんでしたが。

 

 結局、この盛り上がりは翌日には終息しました。その方が飽きてしまったのか、単に忘れたのか理由は未だにわかりません。一応、その日の朝、以前にその方がスタジオに来られた際に言っていた言葉を古いファイルから探し出し、「名言集」に載せTwitterにもアップしました。もしかしたら、それを見て頂けたのかもしれません。

 

 

後日、外苑スタジオマガジンの日別閲覧者数を見たら、この日だけ突出して当時の平均閲覧者数の10倍以上の方が見に来られていました。

 

言葉の語呂が良いので、この記事の名前を「enjoy炎上」にしちゃいました。「enjoy」なんて、とんでもない。僕が初めてSNSの影響力を思い知らされた、得体のしれない恐怖の体験です。