フォトグラファーのなり方は色々です。それでも、大ざっぱな言い方をすればフォトグラファーのアシスタントを経てなるか、アシスタントをやらずになるかの二通りに分けることが可能です。
面白いのは、アシスタントを経てフォトグラファーになった人の中には、アシスタントの経験があったからこそ今の自分があると公言してはばからない方もいます。その一方、アシスタントに就くという選択肢が本人の中にはまったく無いまま、気付いたら撮影依頼が来るようになっていたという方もいるのです。
もっとも、僕にとってはどちらでも構わないことです。その人が結果的に成れたなら。そして、続けていけるなら。
それよりも僕にとっての問題は、将来フォトグラファーになろうとしている人達が、自分に合った道はどちらなのか、正しい選択ができるかどうかということです。
自己満足の域を出て、人からそれなりの評価を得られる自信があるのなら、仕事をもらうための直接的な努力も有りです。写真も営業(仕事をもらうための努力や工夫)も、自分はまだ物足りないと感じるのなら、アシスタント経験を生かして上を目指すのも有りです。
ところで、この外苑スタジオマガジンも早いものでスタートから8年が経ちました。皆さんのおかげで、スタート当時には想像できなかったほど多くの方が見に来てくださるサイトに育つことができました。
そこで、今後公開するスタッフの作品は、すべてスタッフ個人のホームページにリンクすることにしました。もし、スタッフが皆さんの心の琴線に触れる作品をアップすることができたなら、スタッフ各々のHP閲覧者数はビビッドに反応するはずです。
もちろん、作品のクオリティ次第では、撮影の依頼が来ても不思議ではありません。また、そのような問い合わせが無いのなら、スタッフはその原因を自分自身に問うことで自分に足りていないものが何なのかがわかるはずです。
これこそ、自分の将来の身の振り方の判断材料として使えるバロメーターだと思うのです。
自己満足や根拠なき自信ではなく、自分の現在位置を正確に把握し、今後の身の振り方を見極める。もちろん、ステップアップ後に失敗しないためにも、日々の精進は各自怠らない。
社会人になって最初の数年。この業界に飛び込んだ人は、地元の友人や学生時代の友達と会うたびに、自分の現状や将来が不安になるかもしれません。
本当は人の幸せなんて比べてみたところで始まらないものなのですが、やっぱり気になってしまうのは仕方ありません。だから、これだけは覚えておいて欲しいです。
頑張る気のない人は、いつも頑張れない理由を探します。もっと上を目指す人が、いつも上に行くために必要なものを探しているのと同じようにです。
社会人になって十年。昔からの友人たちに「お前、すごいな」と言ってもらえるのも悪くはないと思います。
がんばれ!スタッフ。今、頑張らずにいつ頑張る!
#撮影