「諸先輩方を見習い、一日も早く先輩方のような仕事の出来る人になれるよう頑張っていきます。至らぬ点もあるかとは思いますが、どうかよろしくお願いします。」
新人スタッフの方の入社のあいさつです。これからの時期、よく聞く言葉です。
新入社員の人にすれば、とりあえずその場でそれらしいことを言わなければならない状況の中、よく耳にするフレーズを使ったまでのことだとは思います。でも、口にする言葉って、昔から言霊が宿ると言われるように、その作用は言った本人の無意識にまで浸透する効果があります。
だから、いくら言葉のアヤとはいえ、まだ、フォトグラファーとして活躍してもいない先輩を見習うなんて言うべきではありません。スタートから、そんな小さいところを目指していては先が思いやられます。
新人なら、空気を読まず、後の波紋も考えず、これくらいのこと言ったらどうでしょう?
「まずは、こんな小さいスタジオは1年ですべての先輩方を蹴散らし、自分がトップに立つつもりです。度量の大きな先輩方の胸をお借りし、一日も早くその先輩方を踏み台とできるよう頑張ります。どうぞよろしくお願いします。」
マジで思います。こんなこと言う新人に目くじら立てる先輩がいたら、心の中で「こいつ、小せえヤツだなー」と思いつつ、この先輩からは何も教わることはないと見切ればいいだけです。
あとは、みんなの笑い者にならないように、陰に日向に頑張れば、スタジオアシスタントとして有意義な時間を経験できると思います。波風立てないように、周りの目を気にしつつ空気を読むくらいなら、こちらのほうが将来的にも精神衛生的にも数十倍健康だと思うのです。マジで。