人から言われるところによると、僕の書くこのブログは「固い」とか「意識高い系」とか「真面目」にカテゴライズされるのだそうです。自分では、まったく自覚がありません。
だからといって、小さいながらも一企業のサイトで、あまり砕けたことは書けないと思います。でも、あまりにも色々な方からそう言われるので、たまには砕けてみようと思い立ちました。
ま、僕には信頼できるKちゃんがついてくれています。ですので、某国の某政治家の先生方のような非常識な発言は、事前にダメ出ししてもらえるので安心して書きたいことを書けてしまうのです。まあ、今となっては関係者が誰だかもわからない、わかったとしても僕が20歳の頃のことなので全部時効であろう話ですが。
その日は、僕が勤めていた横浜にある写真館の花見の日でした。いつもは怖い部長が、その日はなぜか下っ端の僕に優しく、どんどん酒を注がれ、宴の途中から僕は夢の中を泳ぐ状態になりました。
その日の野毛山公園の桜は満開でしたが、まだ散りだす前。誰かの「おい、桜が散ってこねーぞ。」という声が聞こえ、いつも怖い部長がすかさず叫びます。「田辺、行け!」
夢の中状態の僕は「へ?」と部長を見ると、親指が上に向いています。勘の悪い僕はその意味が理解できず「は?」。いつも怖い部長は、すかさずキレて「この木登って上から桜を散らすに決まってるだろ(怒)」。
「はい、田辺行きまーす!」ガンダムのアムロのように、星空に向かって桜の木を登ります。そして、みんなが飲んでいる頭上の枝から桜を散らしました。
そのせいで酔いが回ったのだと思います。怖い部長に頭をはたかれ、気が付いた時にはすでに花見は終わっていました。
その後、「田辺、次行くぞ」と言われ、酩酊状態のまま部長の後を追うこと何分か。「ピンクのライトに照らされた天井の高いところ」に着きました。
後で知ったのですが、そこは黄金町のストリップ劇場(当時)でした。
僕の記憶で言えば、みんなで舞台の一番前にかじりつき、ライトに照らされゆっくり回るとてもきれいな大きな桃を見ていました。あまりにもきれいなので、フッと指をのばして触ってみたら、桃が「キャ」と声を出し、その後すぐに僕の頭ははたかれました。もちろん、部長にです。
その後、場内にアナウンスが流れます。「これより、皆さまお待ちかね、まな板ショータイムとなります。我こそはと思う方は、どうぞ舞台左そでよりお並びください。」
「田辺、行ってこい!」と部長。「はい、田辺行きまーす!」とアムロ。そして、舞台袖に並べられた椅子に座り、順番を待ったまま僕は寝てしまいました。
それから、どのくらいの時間が経ったのか。パーンと頭をはたかれ、気付くとピンク色だった空間は色気も無く明るい光に照らされ、「本日はご来場、誠にありがとうございました。」のアナウンスが流れています。
「田辺、帰るぞ」と言われ、そのまま職場のみんなと解散。フラフラのまま家に帰りました。
翌朝、二日酔いではありましたが、なんとか出社。「お早うございまーす」と言いながら、職場に入っていくと、いつも怖い部長がすでに腕組しながら座っています。
「田辺!」と呼ばれるので、僕はまたなんか怒られるのかな?と思いつつ部長のところへ行きました。
いつものこわもての前に立つと、部長はニヤっと笑います。
「田辺、チ〇コ洗ったか?」。
「は?風呂は入りましたけど。」
「そうか。わかった。」
「・・・」
「わかった。もういいぞ。」
「えーっ⁉ なんかあったんですか? まったく覚えてないんですけどー!」
「だから、もういいって言っただろ。戻って仕事しろ。」
「えーっ!」
その後、職場のみんなに聞いても、あの日の夜、僕(と、僕のチン〇)に何があったのか誰も教えてくれません。ただ、みんなニヤニヤするだけです。
謎は謎のまま、30数年が経ちました。こんなこと書いていたら無性に横浜の日々が懐かしくなりました。
今度、子供でも連れて、野毛の商店街にでも行ってみようと思います。三陽のニンニクがたっぷり入った、毛沢東の餃子が食べたくなりました。
調べてみたら、もう黄金町にあの劇場はないそうです。あっても行きませんけど。