あなたは霊的なものの存在を信じますか? 僕はこれまで、何度かスピリチュアル(?)な体験をしてきました。ただ、正直言って「話のネタ」の域を出ないことばかりなので、これまで積極的に話したことはありません。そんな話をいくつか。
心霊貧乏
これはまだ、僕が独り暮らしだった頃。当時引っ越したばかりのアパートの部屋が、どうやら科学的にはその存在を証明されていない方々(と動物たち)の通り道だったらしく、毎夜うるさいし、ちょっかいを出されるし、眠れたものではありませんでした。
でも、こんなことを大家さんに言っても、僕が変な人だと思われちゃうし。仕方なく、敷金、礼金、前家賃、不動産手数料に引っ越し代を払って、また引っ越しました。
お陰で引っ越し貧乏。僕の場合は、心霊貧乏ともいうのですが。
幽体離脱のトラウマ
霊感の強い女性に恋してしまった影響か、僕の霊感もあの当時が一番強かったのだと思います。ある日、夜寝ていると足だけがフワフワ浮いている感覚を持つようになりました。
それからしばらくすると、僕の体を布団に置いたまま視点だけが天井に上がるようになりました。最初の頃は上手にコントロールできなかったので、体に戻るのが大変でした。
そのうち、かなり思い通りにコントロールできるようになったので、ある日好きだった女性の家まで幽体で行ってみようと思い立ちました。上空から線路をたどり、最寄駅からはバス道をたどり、彼女の家に着きました。
そこではじめて知りました。彼女が僕も知っている男性と一緒に暮らしていたことを。
もう二度と幽体離脱はしないと、心に誓う純情ハートな僕なのでした。
前世占い
以前、話のネタに当時のスタッフと一緒にスタジオの近所にあった「前世占いの館」に行ってみたことがあります。人気があったので、かなりの時間を並んで待たなければいけませんでした。
それでも、前の方々の前世が聞こえてくるので飽きることはありません。「あなたは、裕福な家に嫁ぎ、お庭をきれいなお花でいっぱいにするような方でした。子供にも恵まれ、愛に満ちた幸せな家庭が見えます。」とか、「あなたは由緒正しい貴族の方でした。それでも偉ぶることなく、農民からも尊敬されていた姿が見えます。」とか、「あなたは軍人さんでした。何人もの兵を率いて先頭に立つあなたの姿が見えます。」とか。
思うにこれは、客を当たり障りなくおだてて、まんざらでもない気持ちにさせるビジネスか? なんて考えているうちに僕の順番です。
占い師はしばらく瞑想した後、僕の前世を語りだしました。「あなたは魔女でした。深い森に住むあなたの姿が見えます。」
あまのじゃくな僕ですから、なんかとってもレアな前世っぽいし、まんざらでもありません。この占い師、本当に前世が見えているかどうかは知りませんが、客を見る目だけは本物でした。
以上、本当にあったどうでもいい話でした。