気分屋上司

 

 いいものを持っているけど伸び悩んでいるスタッフがいます。そのスタッフと話していたら、彼がこんなことを言っていました。

 

 「ん~、田辺さんは感情に波があるので、話を切り出すタイミングとか、結構考えます。」

 

 

 「気分屋の上司」でググると、ネット上には様々な対処方法があがっています。そのほとんどは、理不尽な上司に対する部下の「処世術」です。

 

 確かに、世の中、身勝手な上司は大勢いると思います。でも、自分で言うのもなんですが、そのすべてを「理不尽」と切り捨てるのはいかがなものでしょうか。

 

 なぜなら、そこには新人や後輩や部下や弟子が一皮むけて成長できる種が隠されているかもしれないからです。

 

 ちなみに、僕はマネージャーとして感情で人を叱ることはありません。ただし、その効果や影響力を計算して、感情的になっている風を装うことはあります。

 

  チーム全体の雰囲気がモヤ~としているときは、シャキっとさせるためにハッパをかけます。チームの中にいても、全体的なムードとか空気が読み取れない人には、僕が何をやっているのか理解できないと思います。

 

 また、その人の能力や経験値から考えてレベルの低いミスを繰り返すスタッフには、それまでよりインパクトの強い注意をします。それでも、出来ない原因が自分にあると思わない人は、ただ単に僕が感情的になっていると受け取ると思います。

 

 すべて計算でやっています。衝動的になったことは一度だってありません。衝動的になるメリットが何も無い以上、そうなる意味がないので、自分を衝動に任せることはありません。

  

 だから、僕が怒っているアピールをし出したなら、「怖い」ってビビるのではなく、「あれ?オレ、何か気付かなきゃいけないことに気付けてない? 田辺に何度も同じ事指摘させてたっけ?」と考えてもらわなきゃ困ります。

 

 そもそもね、おっさんも50を過ぎてくると、怒るだけでも疲れちゃうんです。面倒臭いし。毛も抜けちゃう気がするし。

 

 

 

 業務連絡:田辺をこれ以上、ハゲさせるな。