日々の撮影現場から、またはちょっとした息抜きの場で、ふと耳にする言葉があります。やがては写真を仕事にしていきたいと考える人たちにとっては、こういった中にこそ、この業界の実情や知っておくべき大切な事がちりばめられていることをご存知でしょうか?
「名言」というほどの大そうな枠には収めにくく、日頃あまりにもさりげなく語られ流れ消えていく言葉たち。でも、そのまま忘れてしまうにはもったいなさ過ぎる言葉たちを拾い集め、数年前からこのサイト内の「小耳にはさんだいい話」というページに積み重ねてきました。
その中から僕が勝手に選んだ言葉をいくつかご紹介。
『“誰もがカッコいいと感じる写真”を撮れるようになれば、ガゼンやる気も出てくる。本当は、それが撮れないからやる気が出ないのに、やる気が湧かないからとか、時間がないからとか、何が撮りたいのかわからないとかって言ってる人いるじゃん。順番が逆なんだよね。撮って撮りまくって考えていかなきゃカッコいい写真なんて撮れるようになっていかないよ~。まさか、自分のこと天才って思ってない!?よっ!天才!!』(14年6月 T氏)
『50mm(レンズ)だけで作撮りしてみなよ。基本が身に付くから。ズームレンズばかり多用していると、小技だけ器用になるだけだよ。』(12年3月 M氏)
『カメラマンになりたいですか?こういうフルーツの盛り付けをきれいにやってくれるのって大切ですよね!頑張って!!』(「みんなで食べるので、洗ってお皿に乗せて頂けますか?」と頼まれ、手渡されたフルーツをお返しする際に。)(12年3月 編集ご担当者様)
『日本人でも、海外のフォトグラファーにつく人たくさんいるよ。だけど、結局、言葉が追いつかなくて辞めちゃうんだよね。』(15年11月 海外で活躍されているオペレーター氏)
(スタジオに勤めて1年半のスタッフに対して、)『「もう見飽きたよ、このライト。」ってスタジオで腐らないこと。なぜ、こんな面白くない写真を撮る人がカメラマンなのか?なぜ、自分はスタジオマンなのか?それを考えるいいチャンスだよ。』(15年10月 M氏)