僕の頭のどこかには自分というドラマを演じる自分と、それを見ている自分がいます。そして、主人公なのだから、冒険や活躍はあっても死とか病とかとは無縁と思い込んでいる感があります。
そんな主人公は、普段から軟便です。ゆるゆるです。
でも、切れ痔ぎみなので、たまに固いものが出るとすぐ血が出てしまいます。それでも、ウォシュレットのお陰かそれ以上悪化することはないので、もう十年以上放置しています。
だから、先月数年ぶりに行った会社の健康診断で、便に血が混じっていたと言われても、朝は切れ痔だったっけ?程度にしか考えません。一応、知り合いに大腸カメラを専門としている方がいるので、挨拶がてらその方に精密検査をお願いしてはみましたが。
後日、看護師さんの「田辺さん、お疲れさまでした」の声に目を覚ますと、すでに大腸カメラの検査は終わっていました。痛みも違和感もありません。ただ、目の前に置かれたステンレスの皿には、僕の腸から取り出したというポリープ(肉塊)がのっています。
そのポリープの検査結果が今日、知り合いから送られてきました。
結果は、ガーン!早期の大腸がん。幸いガンの部分はポリープ内だけに留まっており、きれいに取り除いたので今後の心配はない、とのこと。
視聴率が低くスポンサーがそっぽを向いてしまうせいか、僕のドラマは突然の急展開を見せるところでした。
フリーの皆さん、仕事にかまけず健康診断に行きましょう!