自分ではあまり自覚ありませんが、僕は普段から声が高く大きくて、早口なんだそうです。確かに、スタッフが僕のマネをする時は、決まって早口ハイテンション、声を裏返して話しています。
今朝、出社間もなく、僕の携帯が鳴りました。実家のお袋からでした。こんな時間にお袋がかけてくるのは珍しいので、何かあったのかなと思いつつ、僕は電話に出ました。
お袋『まさかず? まさかず、うちに電話した?』
僕 『え?いつ?』
お袋『さっきよ。今さっき。』
僕 『してないよ。』
お袋『あー、やっぱりヘンだと思ったのよ。』
僕 『(笑)何のこと?』
お袋『さっきね、電話がきてね、出たら男の人の声で「オレに電話あった?」って言うのよ。わたしが「ないよ」って答えたら「携帯なくした」って言うの。「携帯なくして交番に届け出したけど、電話かかってきてないか?」って。だから、「なんでうちに電話がくるのよ。あなたの家があるじゃない。」って言ったら「家は留守電になってるから。」って。へんだなーと思って、わたしが「あなた誰?」って聞いたら「まさかず」って言うのよ。』
(それってオレオレ詐欺じゃんって言いたけど、お袋の話に言葉を入れる間がない。)
お袋『それで、「今日は出先にいるから会社からの電話も取れない」って言うの。やっぱりへんだから私が「あなた、本当にまさかずなの?」って聞いたの。そしたら、ガッチャって切れちゃったのよ。それで、おかしいなーと思ってまさかずにかけたの。どうりで、まさかずにしては声が低いし、こちらが聞き取りやすく話すから変だと思ったのよ。だって、いつもまさかずはキンキン早口だから、こちらが聞こえなくてわたしが「ゆっくり話して」って言うじゃない。最初からへんだと思ったのよー。』
こうして、僕の実家にかかってきた振り込め詐欺は、僕のキンキン早口のおかげで未然に防ぐことができたのです。めでたし、めでたし?
と、言いたいところですが、その後困ったことがあります。それは、お袋の電話を切った後に、僕がお袋への用事を思い出し、実家にリダイアルしたときの事。
プルルルル、プルルルル…(呼び出し音)
お袋『はい。』
僕 『もしもし、まさかずですけど。』
お袋『・・・・・』
僕 『あのさ、この間話していた工務店の工事の件だけど、、、』
お袋『・・・・・』
僕 『もしもし、聞いてる?』
お袋『はい。』
僕 『まさかずですけど。本物のまさかずです。』
お袋『はい。』
僕 『オレオレ詐欺じゃないよー。まさかずでーす。』
お袋『・・・・・』
うちのお袋、警戒しちゃって、まともに電話に出てくれなくなってしまいました。てゆーか、キンキン早口関係ねーし。